薬用人参の品質を評価する「ギンセノシド」について
What are the ginsenosides in ginseng?
ギンセノシドは、薬用人参の品質評価において重要な指標となる成分です。ここではギンセノシドの特徴や重要性、ギンセノシドを多く含む薬用人参とは?という観点で考察していきます。
ギンセノシドとは?
ギンセノシド(ジンセノシド)とは、薬用人参に含まれているサポニン類の総称です。サポニンとは、植物に広く含まれているサボン(石鹸)のように泡立つ化合物という意味の言葉で、非常に広範な種類の化合物を含みます。生体に対して機能性(効能効果)を現すものもあれば、毒性を示すものもありますが、機器分析では各成分を細かく分離することが難しい成分です。
薬用人参の栽培の歴史と栽培農家の減少の課題
薬用人参は「オタネニンジン (Panax ginseng C.A. Meyer)」「高麗人参」「朝鮮人参」とも呼ばれていて、これらは同じものを指しています。日本では江戸時代より栽培され. 現在でも長野県,島根県,福島県等で主に栽培されています。しかしながら近年,栽培の難しさや栽培期間の長さ等がマイナス要因となり,生産戸数は減少傾向にあります。
薬用人参の価値を決めるギンセノシドの含量
薬用人参は一般的に 4-6 年の栽培期間を要し、栽培年数が長いほど一般的に良品で価値が高いとされています。その影響を与えているのはギンセノシドの含量で、主根のギンセノシド含量 (mg/g)の経年変化は成分の局在や根の太さの変化による影響も受けると考えられています。 しかしながら近年、若年根はサポニンが少ないので利用価値が低いといった評価は,科学的には必ずしも正しくないことが,研究を通してわかってきています(論文が公開されているならリンクを貼れる)。
また薬用人参は、根が太くて大きく,二股に分かれた形でヒトのように見えるものが上級品である,という外観によっても評価されます。二股型が通常の一本根型よりも高評価であることの理由のひとつは,二股型のほうがより表面積が大きく皮部が多くなり,その皮部のほうにサポニンが多いため,二股型のほうがサポニンの総量も多くなるということが考えられています。
まとめ
栽培期間が短く、サポニンの量が多い高品質な薬用人参が生産できる可能性があるということは明るい材料です。本プロジェクトでは、引き続き栽培期間とギンセノシド含量変化に関しての研究も進めていきます。短期間で収穫できる若年根の利用を含めて、生産者に有用な情報をこらからもウェブサイトで提供していきます。

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